当社の実績を毎月ご紹介

ベントナイト系遮水シート(パラシール)・ベントナイト土木建設用特殊資材 販売コンサルティングサービス

2004年 4 号
株式会社ムツミ
〒171-0033東京都豊島区高田1-31-3
TEL03-3971-2611(代表)
 

自然共生研究のための実験河川建設

今回は、人工的に河川を建設するという大事業に取り組んだ事例をご紹介します。

自然共生研究のための 実験河川つくり
岐阜県にある木曽川河川敷に自然共生研究のための実験河川が1998年に建設されました。
近年、自然環境の保全や多自然型河川への改修が定着してきました。
しかし、河川整備の手法を探るうえにおいて既存河川ではさまざまな調査に限界があることから、
その調査研究のために国土交通省(当時の建設省)が「自然共生研究センター」を造りました。
木曽川河川敷約13万uの面積に長さ約900mの川が3本造られ、5つの研究ゾーンが設けられました。

@「ハビタット研究ゾーン」
蛇行する河道に瀬や淵を設けて、川の形状や
位置などと生物の生息状況の関連を調査するゾーン

A「自然河岸形成研究ゾーン」
川幅縮小作用(河川改修で中小河川の川幅を
広げると川は元に戻ろうとする作用)における
仕組みを研究するゾーン

B「冠水頻度研究ゾーン」
河川の高水域の植生が冠水の頻度や草刈り
などからどんな影響を受けるのか研究するゾーン

C「ワンド研究ゾーン」
河川沿いに湾状のくぼみ(ワンド)を設けて、
魚類の産卵場・稚魚の育成場・増水時の
非難場などを研究するゾーン

D「河岸開発研究ゾーン」
多自然型河川の整備における工法や素材を比較し、
生物の生育環境に適した河岸工法を研究する
自然共生研究をするうえで自然に近い川が必要です。川幅、瀬と淵の水深、法面の勾配が連続的に変化する三次元的な構造再現する工事施工は想像以上の困難が伴い、使用する資材にも厳しい条件が求められました。

「3本の川」に加え、最上流部には木曽川支流の新境川から取水する「排水池」、終端の「終末池」、6ヶ所の「実験池」など総面積約6万uに使用する遮水シート資材に求められた厳しい条件は、高い遮水性能と施工性の良さ、自然環境への影響が無いこと。そのすべてをクリアし採用されたのが、当社が提案した「ベントナイト系遮水シート」だったのです。
水張りテストを経て完成までの施工期間は約7ヶ月間。当社にとっても大事業となりました。
 

ガス火災(東京北区)22時間後にベントナイトを用いた泥水で消火!
地中深く穴を掘る温泉掘削には、掘っても土壁面が崩れないためにベントナイトの@増粘性
利用した‘安定液(泥水)’が使われていますが、今回火災消火に役立ったのはこのベントナイ
トのB粘結性を利用したのです。
ベントナイトには水を引き寄せて内部に閉じ込める性質があり、少量の水に触れただけで団子
状になって固まります。
この性質はペットリッター(猫のトイレ用砂)等にも応用されています。
火の燃え盛る穴に粒状のベントナイトを一気に投入して、大きなベントナイト団子を作り、瞬時に
穴を塞ぐことで火災を消化できたのです。
お団子を食べてのどにつまって息ができなくなったような感じでしょうか。


ベントナイトの特性
@増粘性
A膨潤性
B粘結性
C吸着性
Dチキソトロピー性
(不純物を吸着する性質)
E不透水性
(水を通さない性質)